空港は、旅行や出張などで利用する機会が多い場所です。
空港では、チェックインや荷物の預け入れ、保安検査、出入国審査、搭乗手続きなど、さまざまな場面で日本語を使う機会があります。ほとんどの日本の空港では英語で会話することもできますが、日本語学習者は日本語で会話することをおすすめします。
本ページでは、空港で実際によく使われる会話例を紹介しています。日本語の基本的なフレーズから、少し丁寧な表現まで幅広く取り上げているので、初級者から中級者まで日本語を学習することができます。
具体的な会話例を通して、空港でのやり取りをイメージしながら学習することができます。
チェックインする
空港に到着して最初に行う手続きがチェックインです。ここではパスポートを提示し、搭乗券を発行してもらいます。
基本的な流れを知っていれば安心して対応できます。

チェックインをお願いします。

パスポートをお預かりします。

はい、どうぞ。

こちらが搭乗券です。
荷物を預ける
チェックイン時にはスーツケースなどの預け荷物があるかを確認されます。
預け荷物がある場合は、カウンターで荷物を渡し、タグをつけてもらいます。
日本語学習者にとっては「お預けになりますか?」という丁寧な表現がよく使用されるので、しっかり覚えておくと便利です。

お荷物はお預けになりますか?

はい、このスーツケースをお願いします。

承知しました。お預かりします。
預け荷物の重さを確認される
チェックインカウンターで預ける荷物には重量制限があります。
預け荷物の重量が規定を超えると追加料金がかかります。

お荷物を秤にお載せください。

はい。

お荷物の重さが重量制限を超えています。追加料金が必要になります。

いくらですか?

三千円です。

わかりました。
座席を変更する
座席は搭乗券に記載されていますが、希望する位置に変更したいときはカウンターでお願いすることができます。
職員が空席を確認し、利用者に変更するかどうかを尋ねるのが一般的です。

窓側の席に変更できますか?

確認いたします。

空席があります。変更なさいますか?

はい、お願いします。
搭乗ゲートを確認する
空港は広いため、自分の便の搭乗ゲートを間違えないよう確認する必要があります。
搭乗券に記載されている搭乗ゲートから変更されることがあるため、案内カウンターで確認する表現を覚えておくと安心です。

JL123便の搭乗ゲートはどこですか?

C15ゲートです。あちらの案内に沿ってお進みください。
保安検査場を通過する
保安検査場では、手荷物をトレイに置き、金属探知機を通過します。保安検査場の通過は慣れていないと戸惑いやすい場面です。
日本語学習者にとって「トレイに置く」「探知機を通過する」といった表現を理解しておくと安心です。

手荷物をトレイに置いてください。パソコンは鞄から取り出してください。

はい。

それでは金属探知機を通ってください。

はい。
保安検査場で持ち込む物を確認される
保安検査場では、保安検査官から持ち込む物の確認を受けることがあります。
特に、国際線では液体や危険物など、持ち込める物の制限が厳しいです。

こちらの液体は何ですか?

水です。

100ml以上の容器は持ち込めません。こちらで処分してもよろしいですか?

はい、お願いします。
出国審査を通過する
出発前の出国審査ではパスポートを提示し、行き先や目的などを簡単に答える必要があります。
短いやり取りですが、重要な会話です。

パスポートをお願いします。

はい。

どちらに行かれますか?

タイです。

いってらっしゃい。
搭乗可否を確認する
搭乗はグループごとに分けて案内されることが多いため、自分がいつ搭乗できるか確認する必要があります。
通常はアナウンスで伝達されますが、早くて聞き取れない場合もあるため、職員へ質問する会話を覚えておくと便利です。

JL123便の搭乗はもう始まっていますか?

はい、すでにグループAの搭乗が始まっています。

私はグループBですが搭乗できますか?

グループBの方はもう少々お待ちください。
機内で飲み物を注文する
フライト中の楽しみの一つが機内サービスです。
日本語学習者は、飲み物の名前や「お飲み物はいかがですか?」といった丁寧な表現を理解できるようになると自然なやり取りが可能です。
空港での会話ではないですが、覚えておくと便利です。

お飲み物はいかがですか?

コーヒーをお願いします。

ミルクと砂糖はいかがなさいますか?

ミルクだけお願いします。
機内で食べ物を注文する
長距離のフライトの場合、機内で食べ物が提供されます。
2つの食べ物から1つを選択する場合が多いです。
これは空港での会話ではありませんが、これらの質問や文を覚えておくことは、旅行中のコミュニケーションに役立ちます。

お食事はハンバーグとカレーライスです。どちらになさいますか?

ハンバークをお願いします。

ハンバーグです。どうぞ
機内で具合が悪くなったことを伝える
長時間のフライトでは体調不良になることもあります。
これは空港での会話ではありませんが、体調が悪く、客室乗務員に伝える必要がある場合、これらの文を覚えておくと役立ちます。

少し気分が悪いです。

大丈夫ですか?お水をお持ちしましょうか?

はい、お願いします。
入国審査を通過する
到着後の入国審査では、滞在目的や滞在期間などを簡潔に答える必要があります。
「観光」、「出張」、「留学」など答え方を知っておくとスムーズです。

滞在の目的は何ですか?

観光です。

滞在期間は?

1週間です。
預け荷物が出てこないことを伝える
到着後、ターンテーブルで自分の荷物が見つからない時、係員に便名と荷物のタグ番号を伝え、確認を依頼する必要があります。

預けた荷物が出てきません。

便名と預け荷物のタグ番号を教えていただけますか?

JL123便です。タグ番号はABC12345です。

確認いたしますので、少々お待ちください。
税関を通過する
税関では日本に持ち込めない物が無いか、日本に持ち込むために申告する物が無いか、を確認されます。
税関を通過する前に申告用紙に記載する必要があります。

日本への持ち込みを申告するものはありますか?

いいえ、ありません。

では、どうぞお進みください。
空港で道を尋ねる
広い空港ではバス乗り場や電車の改札など目的地がわからなくなることがあります。
その場合に職員へ道を尋ねる会話を知っておくと便利です。

札幌行きのバス乗り場はどこですか?

あちらのエレベーターで1階に降りて、右に進むとあります。