人物や物事の動作、存在、状態、状況等が事実と異なる場合に否定文を使用します。
日本語にはいくつかの否定文の形式があります。
相手によって否定文も異なります。
このページでは日本語の否定文を説明しています。
否定文の形式
日本語では、否定文は、述語が「〇〇ません」または「〇〇ないです」に変化します。
この変化は、述語が動詞、イ形容詞、ナ形容詞、名詞のどの場合でも共通です。
「〇〇ません」は少しフォーマルな表現です。
日常会話では「〇〇ないです」を使う方が多いです。
述語が動詞の文を否定文にする場合、以下のように述語が変化します。
私は ご飯を 食べます。
⬇️ 否定文
私は ご飯を 食べません。
私は ご飯を 食べないです。
述語がイ形容詞の文を否定文にする場合、以下のように述語が変化します。
この家は 古いです。
⬇️ 否定文
この家は 古くありません。
この家は 古くないです。
述語がナ形容詞の文を否定文にする場合、以下のように述語が変化します。
この街は 静かです。
⬇️ 否定文
この街は 静かではありません。
この街は 静かではないです。
述語が名詞の文を否定文にする場合、以下のように述語が変化します。
お父さんは 先生です。
⬇️ 否定文
お父さんは 先生ではありません。
お父さんは 先生ではないです。
以下では述語が動詞、イ形容詞、ナ形容詞、名詞の場合の4種類の否定文について複数の例文を説明しています。
述語が動詞の場合
述語が動詞の文を否定文にする場合、述語が「〇〇ません」または「〇〇ないです」に変化します。
お母さんは 今日は 働きません。
お母さんは 今日は 働かないです。
この会社は コンピューターを 作りません。
この会社は コンピューターを 作らないです。
オフィスに 行く時 階段を 使いません。
オフィスに 行く時 階段を 使わないです。
述語がイ形容詞の場合
述語がイ形容詞の文を否定文にする場合、述語が「〇〇ません」または「〇〇ないです」に変化します。
この机は 重くありません。
この机は 重くないです。
空は 雲が 多くありません。
空は 雲が 多くないです。
あの車は うるさくありません。
あの車は うるさくないです。
述語がナ形容詞の場合
述語がナ形容詞の文を否定文にする場合、述語が「〇〇ません」または「〇〇ないです」に変化します。
このスポーツは 危険ではありません。
このスポーツは 危険ではないです。
あの川は 綺麗ではありません。
あの川は 綺麗ではないです。
私は 今日は 元気ではありません。
私は 今日は 元気ではないです。
述語が名詞の場合
述語が名詞の文を否定文にする場合、述語が「〇〇ません」または「〇〇ないです」に変化します。
これは 果物ではありません。
これは 果物ではないです。
友達は 歯医者ではありません。
友達は 歯医者ではないです。
今日の天気は 雨ではありません。
今日の天気は 雨ではないです。
否定疑問文
否定疑問文は、疑問文の一つで、否定文と疑問文を組み合わせた疑問文です。
否定疑問文の中の否定文は「〇〇ないです」を使用します。「〇〇ません」を使用すると提案等の異なる意味となります。
否定疑問文は、否定文の文末に「か」を付け、話す時は、文末のイントネーションを上昇調にします。
あなたは お酒を 飲まないですか?(⤴️)
弟は 学校に 行かないですか?(⤴️)
この川は 深くないですか?(⤴️)
先生は 親切ではないですか?(⤴️)
あの人は 医者ではないですか?(⤴️)
仲の良い人と話す時
家族、友人等、仲が良い人と話す時、述語が「〇〇ません」「〇〇ないです」から「〇〇ない」に変化します。
主語を付けない場合も多いです。
この変化は、述語が動詞、イ形容詞、ナ形容詞、名詞のどの場合でも共通です。
⚫︎ 述語が動詞の場合
私は ご飯を 食べません。
私は ご飯を 食べないです。
⬇️ 仲が良い人と話す時
ご飯を 食べない。
⚫︎ 述語がイ形容詞の場合
この家は 古くありません。
この家は 古くないです。
⬇️ 仲が良い人と話す時
この家は 古くない。
⚫︎ 述語がナ形容詞の場合
この街は 静かではありません。
この街は 静かではないです。
⬇️ 仲が良い人と話す時
この街は 静かではない。
⚫︎ 述語が名詞の場合
お父さんは 先生ではありません。
お父さんは 先生ではないです。
⬇️ 仲が良い人と話す時
お父さんは 先生ではない。