日本語の単語は、その性質に応じて品詞に分類することができます。
日本語の品詞は、動詞、イ形容詞、ナ形容詞、名詞、副詞、連体詞、接続詞、感動詞、助動詞、助詞の10種類があります。
このページでは日本語の品詞を説明しています。
動詞
動詞は、動作や存在を表す品詞です。
動詞の後に続く単語や文中での動詞の役割によって、動詞の終わりの部分が変化します。
終わりの部分が変化していない動詞の基本形は、最後の文字の母音が「う」です。
動詞には、自動詞と他動詞があります。目的語を必要としない動詞は自動詞です。目的語を必要とする動詞は他動詞です。
自動詞
自動詞は、目的語を必要としない動詞です。自動詞のみで意味が伝わります。
泳ぐ
走る
入る
笑う
落ちる
他動詞
他動詞は、目的語を必要とする動詞です。目的語である「〇〇を」という言葉が動詞の前に付きます。
(ご飯を) 食べる
(お茶を) 飲む
(趣味を) 話す
(教科書を) 忘れる
(本を) 読む
イ形容詞
イ形容詞は、性質や状態を表す品詞です。
イ形容詞の後に続く単語や文中でのイ形容詞の役割によって、イ形容詞の終わりの部分が変化します。
終わりの部分が変化していないイ形容詞の基本形は、最後の文字が「い」です。
早い
赤い
強い
高い
長い
ナ形容詞
ナ形容詞は、性質や状態を表す品詞です。
ナ形容詞の後に続く単語や文中でのナ形容詞の役割によって、単語の終わりの部分が変化します。
終わりの部分が変化していないナ形容詞の基本形は、最後の文字が「な」です。
綺麗な
有名な
元気な
親切な
危険な
名詞
名詞は、人物や物事をあらわす品詞です。
一般的な人物や物事を表す普通名詞、特定の人物や物事を表す固有名詞、人物や物事の数量や順番を表す数詞、文を名詞に変える形式名詞、普通名詞や固有名詞を用いず人物や物事を表す代名詞があります。
普通名詞
普通名詞は、一般的な人物や物事を表す名詞です。
本
電車
学校
お母さん
仕事
固有名詞
固有名詞は、特定の人物や物事を表す名詞です。
日本
富士山
佐藤先生
日本銀行
東京タワー
数詞
数詞は、人物や物事の数量や順番を表す名詞です。
1個
2回
3人
4番
5才
形式名詞
形式名詞は、文を名詞に変える名詞です。
(食べる) こと
(飲む) はず
(話す) とおり
(忘れる) ため
(読む) つもり
代名詞
代名詞は、普通名詞や固有名詞を用いず人物や物事を表す名詞です。
私
あなた
彼
ここ
そこ
副詞
副詞は、動詞、イ形容詞、ナ形容詞、他の副詞を修飾する品詞です。
動作の状態を表す状態副詞、状態の程度を表す程度副詞、述語を決める陳述副詞があります。
状態副詞
状態副詞は、動作の状態を表す副詞です。
状態副詞は、動詞の前にきます。
すぐに (帰る)
ゆっくり (歩く)
はっきり (言う)
どきどき (話す)
しばらく (寝る)
程度副詞
程度副詞は、状態の程度を表す副詞です。
程度副詞は、動詞、イ形容詞、ナ形容詞の前にきます。
少し (歩く)
かなり (優しい)
だいぶ (早い)
とても (綺麗な)
ちょっと (静かな)
陳述副詞
陳述副詞は、述語を決める副詞です。
例えば、「決して」という陳述副詞を含む文の述語は「◯◯しない」となります。
決して (話さない)
あえて (寝ない)
まるで (夢のようだ)
もし (働くなら)
必ず (勉強する)
連体詞
連体詞は名詞を修飾する品詞です。
名詞に連体詞を付けることで、名詞の意味がより明確になります。
あの (人)
この (木)
大きな (家)
あらゆる (車)
いろんな (色)
接続詞
接続詞は、文の最初に現れ、前の文と後の文を接続する品詞です。
接続詞があることで、前の文と後ろの分の関係が明確になります。
(雨が降っています。) だから (家にいます。)
(雨が降っています。) しかし (外にいきます。)
(雨が降っています。) そして (風が吹いています。)
(雨が降っています。) なぜなら (6月だからです。)
(雨が降っています。) 一方 (風は吹いていません。)
感動詞
感動詞は、応答、感動、呼びかけ、あいさつ、掛け声などを表す品詞です。
はい
えっ
あのう
おはよう
よいしょ
助動詞
助動詞は、他の単語の後に付き、他の単語に意味を追加する品詞です。
助動詞の後に続く単語や文中での助動詞の役割によって、助動詞の終わりの部分が変化します。
(話し) ません
(話し) ます
(話し) ました
(綺麗) です
(綺麗) でした
助詞
助詞は、他の単語の後に付き、他の単語に意味を追加する品詞です。
助詞は助動詞とは異なり、助詞の終わりの部分が変化しません。
(私) は
(友達) と
(お父さん) の
(お母さん) に
(先生) だけ